熱闘甲子園ついに開幕しましたね!!
開会式見ただけで泣いちゃいました。
大阪府民なんでちょっと電車に揺られたら甲子園なんて行けるんですが、何か特別なものな気がして未だに足を踏み入れたことがないんです。
選抜された49の代表校の坊主たち!堂々と戦い抜いてほしいです!!
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さて、甲子園の季節と言えば夏休みも中盤。
そろそろ読書感想文書かないといけないですね~(笑)
私は読書感想文が一番楽な宿題だったんですが、皆は疎むべき存在だ!と口を揃えますww
ちなみに若干自慢になっちゃいますが、私は中学三年間夏休みの宿題の読書感想文が学校代表になり、市の代表にまでいってます!ドヤァ
1年は太宰治の「人間失格」、2年は夏目漱石の「こころ」、3年は武者小路実篤の「友情」です。
こういう文豪の代表作ってベタですけど先生ウケはいいんですよ(笑)
と、いうことで!
今回は読書感想文にうってつけの作品を紹介したいと思います。
出来れば雨の降る夕方に読んでほしいです。
「鳩の栖」長野まゆみ
毎年集英社文庫で開催されるナツイチフェアでも、今年の目玉として売り出されてます。私は単行本を持ってるんですが、持ち運びに文庫本もほしいなぁ。
私も中3の塾のテキストで見かけて心奪われたんですが、よく小説文としてテキストに用いられるらしく、数年前の大学入試にも使われたそう。
長野まゆみさんは知っている方もいると思いますががっつり少年愛者(というか腐女子)で、「おいおいww」というような素敵な小説をたっくさん著しておられます。
この「鳩の栖」もそういう風に感じることは充分可能ですが、全然ソフトなのでご安心くださいw
ただ短編集なので、巻末の「紺碧」「紺一点」の紺シリーズは結構開き直っちゃってますww
さて、本編感想です。
一人の聡明ながらも病弱な少年と、彼を支え、彼に支えられてもいる少年たちの変化が季節の移り変りと共に美しく描かれています。
繊細すぎる言葉たちで少年たちを取り巻く風景を飾っているにも関わらず、何とも無駄がないというか…省いていい言葉がないかんじです。
まゆみさんは賢い男の子が好きみたいで、時代設定も相まってか堅い台詞回しが特徴的ですね。
あとまゆみさんの代名詞とも言えるのが難読漢字と独特のルビ。
筆記帳と書いてノオトと読んだり…これはまゆみさんが宮沢賢司の大ファンだからだそうです。
最初は取っ付きにくい印象があるかもしれませんが、読んでいるとこの言葉たちだからこそまゆみワールドが輝くんだな、と思えます。
物語は実に切なく物悲しく、そしてソフトにホモちっくww
主人公と病弱な至剛くんのカップルも好きですが、私が推すのは至剛くんの無二の親友、優くん!
至剛くんのスフレが好きという可愛い味覚を知っていたり、中学生らしくエロ話が大好きだったり…
だけど親友の変化には敏感で、以前より薄くなった至剛くんの背に人知れず気を落とす……うわー大好き!
彼が主人公に漏らした「泣きたくなるよね」はこの作品で一番好きな台詞です。
まあ、結末は予想しやすいんですけど…それでもここまで深く入り込んで読ませられるまゆみさんの力ってやっぱすごいなあと思います。
この作品で水琴窟という素敵な庭細工を知りました。いつか庭がある家建てて、水琴窟も作りたいな~
※ホモホモ言ってますがまゆみさんにはダイレクトなファンもたくさんついてますので、先生に知っている方がいたら中々に評価が高いかもですね!
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短編集なので表題作「鳩の栖」自体は数ページですが、他収録されている4編も素敵です!
特に最後の2編は、後に紺シリーズとして別に続編が出たぐらいまゆみさんも好きみたいですww
ちなみにこの「鳩の栖」が好きでホモ大好きな方にはまゆみさんの「猫道楽」「よろづ春夏冬(あきない)中」がオススメです!
まゆみさんは基本的にファンタジー色の強い作家さんなんですが、今例にあげた作品は大人の男が主人公の和風なホモ小説です(笑)
シリーズものでは「白昼堂々」から4編に渡る凛一シリーズもオススメかなあ……
まあとにかくまゆみワールドでは男は皆ホモらしいですのでww
よろしければお手に取ってみてください(´∀`)
私は次に「左近の桜」あたりを読もうと思います!
でもファンタジーものも読んでみたい……うーん